原穴(げんけつ)
(NPO)日本アピセラピー協会 講座
原穴(げんけつ)
ツボの中に12原穴といいツボがあります。
このツボは正経十二経につながっており、このツボを調節すれば、からだ全体のツボを調節するような効果があります。
手と足に集中していますので、一人でも刺激することができるとても有効的なツボです。
12原穴(げんけつ)
●太淵(たいえん) 肺経
淵はよどみを表す。肺の機能に関係。
魚腹の付け根の近くの丸い骨の
親指側の下の方。手首の横皺上。
呼吸器系。消化器系。
喘息。せき、たん。
しみ、そばかす。
円形脱毛症。目の病気。
手関節炎。リウマチ。呼吸困難。
腱鞘炎。胸、肺部、咽喉部の異常。
●合谷(ごうこく) 大腸経
親指と人差し指を開いてできる谷の
奥のやや人差し指側。
くぼみは谷のようであり、エネルギーとが、
湧き出ている。幅広い範囲に有効。
顔面、頭部の痛み。頭痛。のどの痛み。
目の痛み。白内障。鼻と口の異常。耳鳴り。
歯の痛み。口内炎。胃痙攣。胃炎。
腹痛。下痢。便秘。
ぜんそく。二日酔い。
生理痛。てんかん。心身症。
●神門(しんもん) 心経
豆状骨の下の横皺の上。
神は心を表す。門は出入り口。
心臓の異常を知るための重要なツボ。
嘔吐、吐血、口の渇き。
中枢神経の鎮静。便秘。狭心症。
小指の麻痺。尺骨神経(前腕部)の痛みしびれ。
胸と心臓の異常。
イライラ、ヒステリー、ノイローゼ。
●腕骨(わんこう) 小腸経
感情線の端から真下4~5cmでたどると
肉の山を越えたところにあるくぼみ。
手関節痛。後頭部の異常。
目と鼻の異常。咽喉の異常。
尺骨神経(前腕部)の痛みしびれ。
●太陵(たいりょう) 心包経
こぶしをつくると、手首の付け根に
2本のしわが現れる。この間と
手首の横しわの交わる点。
太は大切。陵は大きな丘の意。
腱鞘炎。心臓疾患。胸の異常。
胃の異常。手関節炎。
心身症、ヒステリー。
疥癬、くちの乾き。
●陽池(ようち) 三焦経
手の指をそらすと筋が生じる。
薬指にできた筋を手首の方にたどると手首の手前のくぼみ。
手首の痛み。リウマチ。腱鞘炎。
側頭部の痛み。眼の痛み。耳の症状。
咽喉の異常。五十肩。頻尿。
しみ、そばかす。湿疹。
にきび。円形脱毛症。
おりもの。子宮の位置の異常。
インポテンツ。
●丘墟(きゅうきょ) 胆経
外くるぶしの前側の下にあるツボ
指で押すと痛みを感じる場所。
前側接線と下側接線の交わる場所。
大きなくぼみのやや下側になる。
足の血のめぐりが悪い人に効果的。
股関節の痛み。こむら返り。足のつり。
捻挫。めまい。立ちくらみ。
坐骨神経痛。腰痛。
胆石症。胆のう炎。
●太衝(たいしょう) 肝経
足の親指と第2趾の付け根から
足首の方に、指を押し上げていくと
関節の谷間につかえる。
この場所にツボがある。
太には重要。衝にはつく、通路の意。
子宮疾患。おりもの。前立腺炎。
下腹部のひきつり。足の冷え。
生理痛。頭痛。高血圧。めまい。
難聴。耳鳴り。視力低下。腰痛。
肝臓病。足底の痛み。
●衝陽(しょうよう) 胃経
足の第2趾と第3趾の付け根から、
足首の方へ8cmほどまっすぐ
押し上げていくと、3cmぐらいの
関節にふれる。これを越えた
ところにある。
食欲不振。下痢の特効ツボ。
胃腸の異常。顔面神経痛。
寒気。坐骨神経痛。
足関節痛。ねんざ。
歯の痛み。のどの異常。
●太白(たいはく) 脾経
土踏まずの側面から、足先の
ほうに滑らしていくと、丸い骨に当る。
この骨の斜め下方にある。
痛風。胃腸と腹部の不調。
泌尿器と生殖器の病気。
●京骨(けいこつ) 膀胱経
足の外側を後方から前方に
触れていくと、出っ張った骨に当る。
その手前の、底部の赤い肉と上部の
白い肉との分岐点。
捻挫。坐骨神経痛。背と腰の痛み。
後頭部とうなじの痛み。
眼病。顔面。
●太谿(たいけい) 腎経
うちくるぶしの頂点から、
真後ろへ指をすべらすと、
アキレス腱に触れる少し
手前のくぼみの中央部。
足底痛。冷え性。歯痛。
アキレス腱の痛み。踵骨痛。
泌尿器と生殖器。
腹部と腸の異常。
咽喉と肺の異常。